「合板を使わない、本物の自然素材の家づくり」を通して、住む人の健康、健全な山づくり、大工さんの手仕事の技、地域での経済循環を守ろうと活動する 森びとの会 のみなさんと、オンライン勉強会をしました。
zoomをつないで、レクチャーをしているところです。「森びとの会」のメンバーは、林業や建築に携わる7つの会社の経営者やNPOの代表者なのですが、Zoomの画面の向こうにはそれぞれではたらいているスタッフや社員さんたちもいらっしゃいましたので、総勢50名以上でSDGsについて学んだことになります。
森びとの会では、次のような7つの約束を掲げて、それぞれが地域でこの約束をきちんと守って山づくりや木こり、家づくりを実践しています。誰にでもわかりやすいマークで実践することを明確にしているのが、SDGsの17の目標と似ていますね。
この勉強会では、一方的に講義をするのではなく、課題を示して参加者のみなさんにどのように考えるかを語っていただく場面をもうけました。まず、SDGsについてごく簡単な概略をお話した上で「SDGsの価値観が人類史の潮流を変え始めている」と思うかどうか、についてひとりひとりの考えを語ってもらう形で自己紹介をしてもらいました。
それぞれの現場で実践を重ねているみなさんだけあって、具体的にとりくんでいることを紹介してくださったり、理念を実現するためにはたらけることについてのやりがいを語ったり、明るく力強い雰囲気で勉強会が進んでいきました。
SDGsの17の要素について、現状がどうなっているかをお話したあとは、SDGs的な価値観をベースとする社会へと変化してきていることについて、学校教育、農業や河川に関する法律の変遷をとりあげながら一説明しました。そのあとが、この勉強会の一番のハイライト。参加者のみなさんが関わる分野について、どのように変遷してきたか、これからどうなっていったらいいと思うかについて、このシートの記入をしてもらい、発表し合いました。とても面白い発表となりましたが、それについてはまたあらためて「学校教育とSDGs」でご紹介したいと思います。
「SDGsということが言われるようになる前からずっと実践してきたことが、SDGsとつながっていると知ることができて嬉しい」という感想をいただきました。世の中にはたくさんの仕事がありますが、それぞれの仕事を通してSDGsという理念を実現していくということが広がっていけば、世の中は少しずつよい方向に動いていくのではないでしょうか。