活動報告

2022年11月7日

11月5日 (土)第24回八ヶ岳SDGsコミュニティが開催されました

第24回八ヶ岳SDGsコミュニティを、11月5日に開催しました。日本では、「100世帯に1世帯の割合」と言われている貧困家庭!山梨でも、15000世帯と推測されています。長く続く、安い給与体系を考えれば、もっと厳しいと現状ではないかと思います。

「何よりも、問題なのは、育ち盛りの子ども達が満足に食べれない。偏った炭水化物中心の食事となっていることです」と、トーク者の城野様は声を大にして訴えました。もっと、行政や大人がなんとかしなければいけないことです。今の日本に制度が無ければ、大人が手を取り合って創ることが必要です。「生存権に関わること」です。心に響きました。

今から、3年前にやっと『食品ロスの削減の推進に関する法律』が、令和元年10月1日に施行されました。食品ロスを削減することと、貧困問題を関連して解決することが明記されて、一歩進んだ感はありますが、到底届かないことで、まだままだやる事だらけです。城野様は、義務教育が無償となっているように、食べることも無償にするべきだと訴えました。動画の中で、『当たり前が、欠けない生活をしたい』という子どもの言葉が、印象的でした。

続いて、大阪の堺市から子ども食堂「ここなら」の伊藤様をオンラインで、南アルプス市の蒼渓会から地域食堂「ココニコ」の渡邊様、塩谷様を、会場にお迎えして、リコージャパン山梨支社の田中様にファシリテータをして頂き、鼎談を行いました。

❶子ども食堂を始めるきっかけは?

伊藤様
「今の時代、知らない子どもに声かけすると不審者になってしまう。地域が知り合いになるために、地域で子育てを推進する。その力になってもらいたい。私は地域のオカンになる」

渡邊様
「SDGsの研修をして意識が高まった事と、理事長からも言われていましたが、地域と連携して何かできないかと強く感じていました。」

❷活動内容は?

伊藤様
「コロナ禍になり、お弁当のデリバリー、小集団でのパンケーキのワークショップ、ジェラート作り、キッチンカーのうどん、バーベキュー、マルシェ、ハロウィンの仮装など、まだ何かできると常に考えています。」

塩谷様
「昨年の12月より月一回開催している。お弁当のニーズが高く、コロナ禍が少し治まってきたが、弁当配布にしている。高齢者への配達もしている。また、お菓子もお弁当と一緒に配布している。スタッフの中では、できる人ができることをしている。無理なく行なっている。楽しむと言う事も必要だと考えている。」

❸課題はなんですか?

伊藤様
「信号機で言うなら、青と黄の家庭には届いていると思いますが、赤の家庭には届いてないように思う。赤が情報を受け取ってくれない。黄の家庭を赤にしないためにも頑張っている。また、子ども食堂を開設しているスタッフが高齢化になっているが後継者がいない事も課題です。」

渡邊様
「本当に必要な方に届いているのか。不確定な要素がある。日本人は恥ずかしいから言わないという文化が根強くて情報が得にくい。どうしたら、情報が得られるのか難しい面がある。」

会場参加者も含めて、心に残ったトークから

◉自覚者が責任者だ!
◉動画の家庭は、貧しいが家族愛に溢れている。他人事みたいな言い方で申し訳ないが、お金はなくて 
 も、幸せではないか?親の食べ物ことを真剣になって心配する子どもが、どれだけいるだろうか?◉SDGsのゴールが達成された時は、福祉というワードは無くなっていて、社会で当たり前に人を助け
 て、優しい社会になっていると信じたい。
◉子ども食堂の活動を推進するためには、アナログ的な手売りと、デジタル的なコミットできるサイト
 を設けることの両方が必要ではないか。
◉生活の分断を作るような仕組みは、みんなで無くしていかなければならない!
◉本当に困っている人達に届かないと言う問題は、人の慈悲を誘うようなやり方ではダメではないでし
 ょうか。人生の負け組みたいな扱いにつながる言動はせずに、明るい気持ちで、淡々と、配慮しなが
 ら、情報がある地域と連携していかなければならないと思います。

すべてのリーダーが、SDGsの理念『誰一人取り残さない』と言うことを真剣に推進してほしいと思います!

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