第12回八ヶ岳SDGsコミュニティは、『キープ協会の環境教育』と題して、八ヶ岳SDGsコミュニティの運営委員で,キープ協会の環境事業部 村井孝一様を講話者にお迎えして開催しました。キープ協会のことは,北杜市民として知っているつもりでしたが,新たな活動や,永遠の願いや,75年間の重い歴史を知ることができました。①創設者ポールラッシュ様は,戦争でアメリカに強制送還された後,GHQ将校として再来日し,婚約者より日本の青年たちの育成を選択し,日本のために生涯を捧げました。人生の重みを感じさせる話でした。②キープの創設の想いは,モデル農村コミュニティ⇒食糧・保健・信仰・成年への希望,そして新たに加わったのが環境教育・国際協力/交流でした。とても多岐にわたっています。③キープ協会のビジョンは,「食料」「健康」「成年への希望」「環境教育」「信仰」「国際交流・協力」と知りました。④キープ協会の仕事は,協会・保育園・自然学校・農場・宿泊研修施設・環境教育事業・博物館とあります。広い敷地内にその活動の土台となる施設があります。⑤すべての人に体験と学びの機会を保障し,サントリー様と連携した水育・森で自分を取り戻す森林療法・森のめぐみを循環させる取り組み・文化や自然を守る活動・自然体験の知恵を気候変動の抑止行動・アニマルパスウェイの設置・環境を軸にしたネットワークの構築・育ちの場づくりを地域と共に行う等,魅力的なとりくみが紹介されました。
知識や情報の伝達より,五感を活かした体験から生まれる「気づき」を重視し,自然体験を通して持続可能な社会の実現に寄与しているという素晴らしい発表となりました。
その後は,3テーブルに分かれて,環境問題・自然をテーマにミーティングを行いました。対話の中から,すぐに答えは出てきません。「真実を知りたい」という声もありました。SDGsのゴールをめざすことはとても難問でアクションが見えないという面もあり,だれもが取り組んでいる面もあります。だから,何回も何回も対話と学びを続けていくのだと思います。