活動報告

2021年11月22日

11月20日 (土)「マイクロプラスチックストーリー」上映会が開催されました

ドキュメンタリー映画『マイクロプラスチックストーリー』の上映会を開催しました。小さいお子様、小学生、中学生、高校生と、子ども達にたくさん参加して頂きました。字幕の映画でしたが、ニューヨークの小学校5年生の「生の声」が聞こえて、ライブ感がありました。ストーリーは、マイクロプラスチック削減に向けて小学生が大人を動かしてしまうという実話です。私が想定していたプラスチック製品だけでなく、服の繊維、マイクロファイバーの問題まで提起されていました。合成繊維の服をきているだけで、環境問題につながるということに、私はショックを受けました。その困難な課題を前にしてもポジティブに、大人に訴える子ども達の姿勢にとても感動しました。ニューヨークの子ども達が言ってくれました。「強い気持ちがあれば人は、課題は克服できる!社会は変えられるんだ」簡単ではありませんが、希望ある言葉だと思いました。また、その通りだと信じたくなりました。 人が参加しない事、集まらない事、お金がない事は、問題解決できない理由になりません。与えられた環境の中で、目標に向かって突き進む強い意志が必要なんだと私は、再確認しました。 

今、SDGsの認知度は高くなり、いろいろな企業様も盛んに取り組んでいます。素晴らしいことだと思います。でも、この急速な高まりは、やっているフリだけの「SDGsウォッシュ」になりがちです。SDGsを金儲けに使ってしまうことが懸念されます。映画の中でも、ニューヨークの子ども達が、「大人はすぐに金儲けに結び付ける!でも海は、もう待ったなしの状況です!」と言っていました。 上映会後に実施した子ども達の意見交換会は、純粋にSDGSの取り組みについて想いや考えを話し合いました。はっきり話せる子どもも、片言の言葉を発する子どもも、何かを感じ、アクションを起こさなければならないという変化を感じさせました。帰宅後に、私に寄せてくれた親の感想として「我が子は、帰路につく途中で、ゴミを拾っていました。」と言ってくれました。これが、紛れもない学びの成果であり、学びを自分事にしている表れです。私達の取り組みは、派手ではありません。ささやかな取り組みです。でもこの地道な活動が、大人と言う、企業という、社会という大きなモノを動かすと信じて、これからも、人の心に響く取り組みを、子ども達とのアクションを大切にしていきたいと思います。

2021年11月22日

11月13日 (土)第12回八ヶ岳SDGsコミュニティが開催されました

第12回八ヶ岳SDGsコミュニティは、『キープ協会の環境教育』と題して、八ヶ岳SDGsコミュニティの運営委員で,キープ協会の環境事業部 村井孝一様を講話者にお迎えして開催しました。キープ協会のことは,北杜市民として知っているつもりでしたが,新たな活動や,永遠の願いや,75年間の重い歴史を知ることができました。①創設者ポールラッシュ様は,戦争でアメリカに強制送還された後,GHQ将校として再来日し,婚約者より日本の青年たちの育成を選択し,日本のために生涯を捧げました。人生の重みを感じさせる話でした。②キープの創設の想いは,モデル農村コミュニティ⇒食糧・保健・信仰・成年への希望,そして新たに加わったのが環境教育・国際協力/交流でした。とても多岐にわたっています。③キープ協会のビジョンは,「食料」「健康」「成年への希望」「環境教育」「信仰」「国際交流・協力」と知りました。④キープ協会の仕事は,協会・保育園・自然学校・農場・宿泊研修施設・環境教育事業・博物館とあります。広い敷地内にその活動の土台となる施設があります。⑤すべての人に体験と学びの機会を保障し,サントリー様と連携した水育・森で自分を取り戻す森林療法・森のめぐみを循環させる取り組み・文化や自然を守る活動・自然体験の知恵を気候変動の抑止行動・アニマルパスウェイの設置・環境を軸にしたネットワークの構築・育ちの場づくりを地域と共に行う等,魅力的なとりくみが紹介されました。  

知識や情報の伝達より,五感を活かした体験から生まれる「気づき」を重視し,自然体験を通して持続可能な社会の実現に寄与しているという素晴らしい発表となりました。 

その後は,3テーブルに分かれて,環境問題・自然をテーマにミーティングを行いました。対話の中から,すぐに答えは出てきません。「真実を知りたい」という声もありました。SDGsのゴールをめざすことはとても難問でアクションが見えないという面もあり,だれもが取り組んでいる面もあります。だから,何回も何回も対話と学びを続けていくのだと思います。

PAGE TOP