ドキュメンタリー映画『マイクロプラスチックストーリー』の上映会を開催しました。小さいお子様、小学生、中学生、高校生と、子ども達にたくさん参加して頂きました。字幕の映画でしたが、ニューヨークの小学校5年生の「生の声」が聞こえて、ライブ感がありました。ストーリーは、マイクロプラスチック削減に向けて小学生が大人を動かしてしまうという実話です。私が想定していたプラスチック製品だけでなく、服の繊維、マイクロファイバーの問題まで提起されていました。合成繊維の服をきているだけで、環境問題につながるということに、私はショックを受けました。その困難な課題を前にしてもポジティブに、大人に訴える子ども達の姿勢にとても感動しました。ニューヨークの子ども達が言ってくれました。「強い気持ちがあれば人は、課題は克服できる!社会は変えられるんだ」簡単ではありませんが、希望ある言葉だと思いました。また、その通りだと信じたくなりました。 人が参加しない事、集まらない事、お金がない事は、問題解決できない理由になりません。与えられた環境の中で、目標に向かって突き進む強い意志が必要なんだと私は、再確認しました。
今、SDGsの認知度は高くなり、いろいろな企業様も盛んに取り組んでいます。素晴らしいことだと思います。でも、この急速な高まりは、やっているフリだけの「SDGsウォッシュ」になりがちです。SDGsを金儲けに使ってしまうことが懸念されます。映画の中でも、ニューヨークの子ども達が、「大人はすぐに金儲けに結び付ける!でも海は、もう待ったなしの状況です!」と言っていました。 上映会後に実施した子ども達の意見交換会は、純粋にSDGSの取り組みについて想いや考えを話し合いました。はっきり話せる子どもも、片言の言葉を発する子どもも、何かを感じ、アクションを起こさなければならないという変化を感じさせました。帰宅後に、私に寄せてくれた親の感想として「我が子は、帰路につく途中で、ゴミを拾っていました。」と言ってくれました。これが、紛れもない学びの成果であり、学びを自分事にしている表れです。私達の取り組みは、派手ではありません。ささやかな取り組みです。でもこの地道な活動が、大人と言う、企業という、社会という大きなモノを動かすと信じて、これからも、人の心に響く取り組みを、子ども達とのアクションを大切にしていきたいと思います。